20年以上生きて来てずっと縦型洗濯機しか使ってきたことがなかったのだけれども、結婚&引越しを機にドラム式洗濯機を初めて購入してみた。というのも、共働きなので家事はお互いにとって負担になってくる。なのでなるべく家事を効率化して楽しようというのが理由。いざ使ってみると何故こんなものを使ってきていなかったのかと後悔するぐらいの便利さ、そして時間の有効活用が出来るようになったので、今更ではあるけれどもこの感動をドラム式洗濯機を導入していない、共働きで忙しい人たちに向けて共有していきたい。
ドラム式洗濯機

そもそもドラム式洗濯機って縦型と何が違うの?って人もいるかもしれない、僕も購入するまでは「高い洗濯機」という認識しかなかったので、簡単に説明していきたい。
価格
ドラム式洗濯機の価格は洗濯だけではなく乾燥機能も付いているので縦型洗濯機と比べてかなり高くなっている。一般的な縦型は8万程度で購入できるが、僕が購入したPanasonic 「NA-LX127CL」は約29万円ほどで一般的な縦型の4倍くらいの価格になる。購入をするには勇気のいる値段。
特徴
ドラム式洗濯機は洗濯槽が主に斜めなのが特徴的で、製品によっては真横になっている製品もある。縦型と比べて洗濯物の出入口が低いので出し入れしやすくなっている。さらに「乾燥機能」がついているので、これ一台で「洗濯を完結」することが出来る。
たたき洗い

ドラム式の洗濯方式は「たたき洗い」が基本で、これは洗濯槽を回転させることによって衣類を持ち上げて落としその衝撃で汚れを取り除こうという洗い方となっている。さらに、少量の水で十分な洗浄力があることから節水効果も期待できる。ただし少量の水が故に色移りが起きやすいというデメリットがあるので白色の衣類は注意が必要。
乾燥機能
乾燥方式は大きく2つに分けられて、「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」となっている。
・ヒーター式

ドライヤーのように空気を温めて洗濯槽内に送り乾燥を行う方式。構造がシンプルなので故障しにくいが、ヒータを温めるのにどうしても電気代がかかってしまう。ヒータ式の中でも、そのまま空気を排気するタイプと冷却水で冷やし除湿して排気するタイプがあり洗濯機周囲の温度が変わってくる。
・ヒートポンプ式

ヒートポンプ式は「熱交換器で空気を除湿」→「空気を集めてコンプレッサで圧縮」→「圧縮の際に熱が発生」→「温風で乾燥」→「乾燥した空気が衣類から水分を奪う」→最初の工程へ戻る。という流れで乾燥を行う方式。ヒーター式に比べて効率的に乾燥を行うので電気代は抑えられるが、複雑が故に故障が起きやすく、熱交換機に埃がたまってしまうと乾燥の効率が落ちてしまうのでメンテナンスに気を使わないといけない。自動で洗浄を行ってくれる製品もある。

ドラム式洗濯機を導入することによるメリット

そんなドラム式洗濯機を導入するメリットは「ボタン一つで洗濯が完結する」ことだ。洗濯は「洗濯」→「干す」の2段階の工程があるが故に、行動・時間に制限がつく。実際洗濯に1時間ほどかかるし、干す作業、取り込む作業も必要。その間に雨でも降ったら最悪だ。でもドラム式なら「洗濯」→「乾燥」を自動で行ってくれるので時間に縛られないし、天候にも縛られない。終わったら畳んで収納するだけ。さらにこの1時間を仕事に割り当てたら収入を増やすこともできる。仮に時給1500円であれば単純に月に4万円も収入が増える計算。6~7か月もあれば十分に元は取れる。別に仕事に使わなくても趣味だったり、勉強なりに時間を使う選択肢が増える。30歳手前で時間が足りないと感じるのだから、もっと年を取るとさらに足りなくなる。
購入するにあたって
僕がドラム式を購入する際にいくつか悩んだことがあったので、その内容と選んだ理由を共有する。
ドラム式洗濯機or縦型洗濯機+乾燥機

ドラム式を購入するにあたって一番悩んだのがこれ。悩んだ理由としては、導入費用と故障したときのリスクだ。ドラム式が約28万だとして、縦型と乾燥機足しても13~15万前後で収まる。導入コストとしては倍近くあり、さらにドラム式が故障し一発アウトならまた30万近くの出費となるが、縦型+乾燥機であれば壊れた方だけを買い替えればいい。トータルの費用だけ見ると後者の方が圧倒的に有利。
それでもやっぱりドラム式を選んだのは洗濯を一貫してくれることが大きい。洗濯機から乾燥機へ移す作業もいらない。スマホのアプリを使うことで外からでも操作できるし好きな時間に合わせて終えることもできる。最新の機種なら自動で洗剤を適切な量を投入してくれる。その楽さ得ることを選んだ。
ヒータ式orヒートポンプ式
乾燥の方式も購入にあたって考慮した。やはり乾燥するとなると電気代は毎日使うので馬鹿にできない。そういった点で有利なヒートポンプ式を選んだ。毎日使っても毎月の電気代は1000円増ぐらいで済んでいるので全然許容できる。いつ故障してしまうのかが唯一の懸念点。
メーカー
正直どこのメーカを選べばいいのか分からなかったので、お勧めランキングで上位のPanasonic「NA-LX127」と東芝「ZABOON」が候補に挙がった。様々なレビューを見て故障の不安に対する意見が多かった東芝はやめてPanasonicの製品を選んだ。
注意点
そんな便利なドラム式でも注意してほしいポイントがある。
サイズ
ドラム式洗濯機は縦型比べてデカい。洗濯機置き場に収まるサイズなのかを購入前に確認する必要がある。ドアが洗濯機正面にあるのでドアを開けたときに壁に干渉しないかをも注意してほしい。そして見落としがちなのが、搬入する際にドアや廊下を通ることが出来ないパターンもあるので購入前に絶対に確認してほしい。
振動
これはマンションに住んでいる人に特に注意してほしくて、ドラム式はかなり揺れる。深夜に動かしたりすると下の階の住人とトラブルになる可能性があるので、時間帯を調整するか耐振ゴムなどを工夫して活用する必要がある。
清掃
ドラム式洗濯機は複雑な構成で組み立てられているので、細かい清掃が必要。1回洗濯して乾燥しただけでもかなりの量の埃がフィルターに付着する。これを放置すると乾燥の効率が悪くなり故障に繋がるので、毎回洗濯終了後にはフィルターを清掃する必要がある。



お見苦しいのは勘弁してほしい。これでも埃は少ない方で、洗濯後はティッシュで軽くふき取るだけでOK。10秒ぐらいの作業。
さいごに

昨今の忙しい世の中で、家事に費やせる時間は限られている。それは共働きであろうがシングルであろうが変わらない。でも日本は色々言われてはいるけれども裕福な国であることは間違いなくて、ドラム式のような時短家電を頑張れば一般家庭で買えるぐらいには恵まれている。だからこそ機械に面倒な作業は任せて、是非とも自分のための時間を確保して有効的に使ってほしい。
